北海道視察・支援者講座のご報告(2025年10月10日~12日)
- 10月27日
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10月10日から12日にかけて、北海道での視察と「医療的ケア支援者講座」を開催しました。現地の法人や施設の方々との交流を通して、地域ごとの課題や取り組みを学び、医療・福祉・教育・保育など多方面の支援者がつながる貴重な機会となりました。
視察のハイライト

スワンカフェ&ベーカリーで職員の方々と交流し、麦の子会の沿革、事業内容について説明いただきました。むぎのこ発達クリニック、児童発達支援センター、放課後等デイサービス、むぎのこ保育園、グループホーム、里親ファミリーホーム等を見学しました。地域に根差した幅広い活動に感銘を受けました。
インクルーシブ絵本作家 庄司あいかさんと交流



NPO法人ソルウェイズの運上昌洋さんから、北海道における医療的ケア児者の課題や今後のビジョンを伺い、複合型施設を見学しました。小児科から病児保育、発達支援までを一体的に担う仕組みに学びが多くありました。

代表の本間多香美さんより、地域の移行期医療の課題や新たな複合施設の構想について説明いただきました。スクールナース事業でのご縁から、継続的に情報交換できる関係性が広がっています。


訪問看護や居宅介護支援、カフェ事業まで展開する活動を伺い、デイサービス利用者さんとも交流。地域に密着した支援の在り方を改めて考える機会となりました。

札幌市真駒内養護学校では「肢体不自由教育ベーシック講座」の講師を務め、卒業後の地域生活に関する課題や生活介護利用モデルについてお話しました。現場の先生方と意見を交わし、教育と地域生活のつながりを確認できました。
<医療的ケア支援者講座 in 北海道>

10月12日には、札幌市ACU研修室にて「医療的ケア支援者講座」を開催。北海道重症心身障害児(者)を守る会やNPO法人ソルウェイズをはじめ、多くの団体の協力をいただき、129名(会場95名・オンライン34名)の方にご参加いただきました。

プログラム概要
講演1 看支協の活動と全国動向
講演2 北海道における現状と課題(川村健太郎氏)
続く分科会では、看護師向けの基礎・実践講座、学校教育、就学前の保育、地域生活といったテーマでグループごとに議論や実践を行いました。当事者やご家族の声を直接聞ける場もあり、参加者それぞれが具体的な学びを持ち帰ることができました。



今回の成果
北海道における医療的ケア児者の現状と課題を整理でき、
医療・教育・福祉・保育など多領域が一堂に会し、当事者を中心に支援者がつながるきっかけとなりました。
視察と講座を通じて、地域における支援の多様性と、そのつながりを広げていく重要性を再確認しました。当協会では今後も各地域との協力を続け、医療的ケア児者とその家族が安心して暮らせる社会づくりに取り組んでまいります。




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